小学生「文章を読み取るコツ」
小学生「文章を読み取るコツ」
2020年の教科書改訂では『情報の扱い方に関する事項』が盛り込まれました。
『情報の扱い方』とは、話や文章に含まれる情報の扱い方を身に付けることを目的とし、学年ごとに求められるレベルがあります。
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【1・2年生】
共通、相違、事柄の順序などの情報と
その関係について理解する。
【3・4年生】
考えとそれを支える理由や事例、
全体と中心など情報と情報との
関係について理解する。
【5・6年生】
情報と情報との関係づけの仕方、
図などによる語句と語句との関係の
表し方を理解して使う。
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例えば、『情報を正確に読み取る力』は将来、免許や資格を取得したり、マニュアルを読んだりする時に役立ちます。
『情報を正確に読み取る力』をつけるためには以前サポートメールの3月号(1)でもお伝えしましたが、「一つ一つの言葉を大切にして読む」という姿勢を身につけることが必要です。
「そんなことくらい、既にできてる」と思うかもしれませんが、多くの生徒は、「そもそも読んでない」「何となく読んでいる」「間違って読んでいる」「読み飛ばしている」という状態で文を読んでいることが多いので、
文章の書き抜きをミスしたり、設問と全く違うことを書いたりします。
他には、記述問題が「難しくて絶対にできない」と初めから諦めてしまう生徒もいますが、そんな時は、「声をだして読んでごらん!」と声をかけると、あっさりできることも多くあります。
たった1度読んでわからないのは、普通だと思ってください。2回、3回...と繰り返し読ませるのは大学受験の対策でも同じです。しぶしぶ音読してると思ったら、「わかった!」と言って笑顔で答えを書くこともよくあります。
音読、とても大切です!
低学年では、途中でどこを読んでいるか分からなくなる生徒が時々いますが、
そうであれば指をさしながら読み進めると落ち着いて読むことができます。
「どうして問題文を正確に読まないのかな?」とずっと思っていましたが
どうやら原因は大きくわけて3つあるようです。
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01
意味が難しい言葉・読めない言葉が
いつくか入っている。
02
低学年の頃は、読まなくても
解ける問題が多くあるので、
『流し読み』をする癖がついた。
03
読むのが遅くて時間内に終わらない。
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"お子さんの状態"を知りたいならご家庭で教科書を読ませると、どれくらい理解しているかがよくわかります。
もしも飛ばしたり間違えることが多いなら、そういう子は多分自信がないでしょうから、厳しく指摘しないでもう1度『ゆっくり・正確』に読むように伝えて、聞いてあげてください。
『丁寧に読む姿勢が身につける』だけで、ぐんぐん成績が伸びる生徒さんがたくさんいます!
お子さんが高学年であれば、『文章の内容』や『問いの内容』を簡単に答えさせるのも良い方法です。
少しのやり取りでお子さんの頭の中が整理されて読解力がついてきます。
このやりとりには10分もかからないので今週、一度やってみてくださいね!