SS(偏差値)をわかりやすく説明します。

 

札幌進学ガイドをご覧いただきましてありがとうございます。
当サイトは、札幌と近郊の高校についてよく知らない方や塾や家庭教師の指導を受けていない方を想定し、札幌と近郊の高校受験について最低限知っておいてほしいことをまとめています。志望校選びにお役立てください。

 

目次

1.【私立】全日制高校一覧について
2.【私立】全日制高校一覧

 

目次

1.SS(偏差値)とは?
2.SS(偏差値)の使い方
3.SS(偏差値)のまとめ

 

1.SS(偏差値)とは?

SSとは偏差値のことで、standard score(スタンダードスコア)の略であり、
あるテストでの自分の学力の位置を示す数字です。

 

テストや模試は多く行われていますが、受験者や受験者数、問題の難易度、平均
点も異なるので、得点だけでは自分の学力が高いのか低いのかよくわかりません。

 

例えば、問題が難しくて平均点が40点だった場合の70点と、反対に問題が易しくて
平均点が80点だった場合の70点では、得点は同じでも順位は変わりますよね?

 

また、同じ問題が出題されたとしても、成績優秀者を対象にして実施した場合と、
そうでない場合でも順位は変わります。もし仮にどちらも受験して同じ得点を取った
とすると、前者では順位が低く、後者では順位が高くなるはずです。

 

SSの特徴は、受験者数や平均点が異なるテストの成績を比較することができる
ことです。受験者の得点のばらつきに関係なく、平均点はSS50になるからです。

 

SSの分布は、おおよそ下のようになります。

SS70          そのテストでの上位2%
SS60          そのテストでの上位16%
SS50          そのテストでの真ん中(平均点ということ)
SS40          そのテストでの下位16%
SS30          そのテストでの下位2%

 

得点や順位はわかりやすいですが、それだけでは次のテストにつながりません。

 

一方SSは、上手に使うと入試も含めて次のテストまでに、
「どの教科の何を勉強したらよいのか」=「どうしたら合格できるのか?」
ということが具体的に分かるとても便利なものです。

 

2.SS(偏差値)の使い方

では、SS(偏差値)はどのように使ったらよいのでしょうか。

 

…の前に、ここからは塾や家庭教師の先生が個別面談で指導してくれる内容です。
そう聞くと難しく感じるかもしれませんが、そんなことはありません。
要は足りない部分を見つけて、その穴をどうやって埋めるかを考える作業です。

 

大切なので繰り返しますが、模試は「見直し」、つまり合格するために足りない部分
(単元)を見つけ、その穴を埋めることに最大の価値があります。

 

いろいろな方法があると思いますが、ここでは3つのステップで穴を埋める予定を立てます。

STEP1
 昨年の合格者平均(5教科総合のSS)と比べて、今の自分はどれくらい足りないのかを確認する。

                   ↓

STEP2
 足りないSSを得点に換算し、どの教科のどの単元で補うのかを得意不得意をふまえて考える。

                   ↓

STEP3 
 ピックアップした問題の単元を復習する予定を立てる。  

 

STEP1
最初に、自分の学力の位置を確認します。
自分の5教科の総合SSが、50よりも上なのか下なのかを見ます。SS50は、その
テストを受けた集団の中でちょうど真ん中にいることを示しているからです。

 

次に志望校ごとの集計を見ます。
そこには志望校に合格するのためのデータがつまっています。
同じ高校を受ける(であろう)ライバルの人数と順位やSSなど。 
公立高校の定員の多くは320名。320位内に入っているでしょうか?

 

しかし大切なのは、昨年の合格者の平均SS(5教科総合)です。
昨年の合格者の平均SSと比べて、今回の自分はどうでしょうか? 
もし届いていないなら、合格に必要なSSとの差を確認します。
例えば、昨年の合格者の平均がSS58で自分がSS52の場合、差はSS6です。

 

STEP2
300点満点の模試では、SSを1あげるために3~5点前後が必要だと言われます。
ここでは、とりあえずSS1=5点として考えます。
SS6×5点=30点
合格するために必要なのは、5教科で30点だとわかります。

 

入試の合否は5教科の総合点で判断されます。
得意不得意も考えてどの教科で何点あげるのか、実現可能な見当をつけます。
ポイントは、ミスした問題をよく見て次はとれそうな内容を拾い上げることです。

 

 

例えば、
英語は、スペルミス3点 動詞の過去形のミス2点 受動態のミス3点 
国語は、漢字ミス 2点 現代仮名遣いの問題のミス3点
数学は、計算ミス 4点 関数は全滅だが問1・2はできそうだから4点…
という具合に、30点分のミスをピックアップします。(30点以上でも構いません)

 

STEP3
最後にSTEP2でピックアップした問題の単元を復習する具体的な予定を立てます。
下に、模試の見直しの表がありますので見てみましょう。

 

【例】「2020年4月1日実施〇〇模試 30点アップの計画」 

科  目 単  元 教科書・学校ワーク・参考書など
国  語

漢字       (2点)
古文 現代仮名遣い(3点)

  ワ−ク(1年~3年)
  ワ−ク(2年~3年)

数  学

等式変形の計算ミス(2点)
証明       (4点)
関数       (4点)

  ワーク(1年)     p〇~p〇
  ワーク(2年)     p〇~p〇
  ワーク(3年)     p〇~p〇

理  科 圧力       (4点)   ワーク(1年)     p〇~p〇
英  語

動詞のスペルミス (2点)
文法 受動態   (3点)

  教科書(3年)P142不規則動詞活用表

  ワーク(3年)     p〇~p〇

地  理 地形図と縮尺   (6点)     ワーク(1年)     p〇~p〇  

 

1・2年生の学校ワークもやるのか…と思うかもしれません。が、生徒さんは
自分が思う以上に何度も同じミスをしますミスを断ち切るためには、単元を基礎から復習する必要があります。

 

模試の問題だけを解きなおしても実力はほとんどつきません
基礎ができていないのに模試や過去問題を解いていると、得点が安定せず入試前に自信を失ってしまうこともあります。

 

大切なのは、まず教科書をよく読むこと。それから見直しの表を見ながら1つずつ復習していきます。
時間がかかっても、着実に穴を埋めていけば学力は絶対に伸びます。

 

3.SS(偏差値)のまとめ

SSは、受験者数や平均点が異なるテストの成績を比較することができます。
また、昨年の合格者と比べて、「あと何点必要なのか」の目安をたて、
「足りない得点をどの教科のどの単元で補うのか」を考える材料になります。

 

最後にもう一つ。模試は、入試まで同じものを受け続けてください。
「受験生対象」と書いてあっても、模試は主催会社や受験者によって性質が異なります。違うテストの結果では、SSという物差しが違ってしまい前回と比較するとができません。

 

本気で合格したいと思うなら、模試の得点や予想合格パーセントに一喜一憂せず、SSをよく見て着実に穴を埋めることが大切です。

 

 
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