【北海道】高校入試のしくみをわかりやすくお伝えします。

 

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さて、このページでは「北海道の高校入試のしくみ」についてお伝えします。

 

北海道の高校入試では、入試当日の得点である「当日点」と中学校から提出される「内申点」の両方を考慮して合否が決められます。

 

それぞれについて説明します。

 

目次

1.当日点について
2.内申点について
3.内申点の計算方法
4.内申点のランク
5.合否判定の手順

 

1.当日点について

「当日点」とは、入学試験当日の得点のことで「入試点」「学力点」とも言われます。北海道の入学試験には、3つの特徴があります。

 

入試時間は、各教科45分
各60点満点×5教科
入試問題には、「裁量問題」と「標準問題」の2種類ある

 

*Bについて

標準問題 全道一律の問題
裁量問題 標準問題の5教科のうち、国語・数学・英語の各教科の大問1つ分(20点程度)を、難度の高い別の問題に差し替えたもの

「標準問題」と「裁量問題」のどちらを採用するかは、高校ごとの判断になります。

そもそもなぜ「裁量問題」と「標準問題」があるの?
標準問題しかなかった頃は、上位学校で高得点をとる生徒が多く得点に差がつかなかったことと、裁量問題を使うことで、全体的な学力をあげようとしたことなどが理由のようです。

裁量問題は2009年に登場し、当初は主に上位校が使用していましたが、その後採用する高校が増加し、2020年3月4日の入試では19校が使用しました。(石狩学区)

 

ちなみに「裁量問題」は、思考力・応用力を重視した問題なので、学校の勉強だけで対応するのは難しく、早い時期から裁量問題に特化した対策と準備が必要だと言われています。

 

なお、2022年からは「標準問題」と「裁量問題」の区別をなくし100点満点に統一される予定です。

 

【2.内申点について】

「内申点」とは、主要5科目のほか実技教科(音楽・美術・保健体育・技術家庭科)も含めた9教科の評定を合計して計算したものです。

 

評定は、1〜5までの5段階あり定期テストの結果のほか、授業態度、提出物、小テストや欠席なども含めて総合的に評価されます。

 

評定は、一般的に期末テスト(年3回〜4回)ごとにつきますが、内申の計算に使われるのは学年末のものです。

 

なお、学年末の評定は3学期の内容だけで決まるのでなく、1・2学期の頑張りも合わせて総合的に評価されます。

 

つまり、学年末テストだけ頑張るという姿勢ではいけません

 

3.【内申点の計算方法】

下の3つの数字を合計したものが内申点になります。

中1の学年末の評定の合計(9教科)×2

中2の学年末の評定の合計(9教科)×2

中3の学年末の評定の合計(9教科)×3

 

例えば、1・2年生の学年末の通知表がオール3、3年生の学年末がオール4の場合、
計算は下のようになります。

中1

3×9教科=27
27×2=54

中2

3×9教科=27
27×2=54

中3

 4×9強科=36
36×3=108

54+54+108=216
この場合、内申点は216点(Eランク)になります。

 

この計算方法の良さは、3年間真面目に取り組めばそれなりに評価してもらえることと、(3年生の評価が3倍になるので)最後の1年で挽回できる可能性も残されていることです。

 

ここで、注目すべきことは、主要教科も副教科も同等に計算されること。
副教科は得意、不得意のせいか手を抜きやすい傾向があります。

 

しかし、数学や英語で評価をあげことと技術家庭科で上げることが同じ結果になるなら、後者のほうが楽だと考える人もいるでしょう。

 

志望校を決定する頃(3年生の秋)になってから、内申点が足りないことに気づき、「副教科も真面目にしておけばよかった」と後悔する生徒は少なくありません。

 

大切なことは、1年生から副教科にも手を抜かないということです。

 

4.【内申点のランク】

内申点は、得点ごとにAからMまでの13ランクに分けられます。

 

前述したように、入試の合否は「当日点」と「内申点」の両方で判断されるので、中学校の進路指導では「志望校が〇〇高校でしたら、ランクは△で当日は△必要です」という具合に説明を受けます。

 

ランクの上下も大切ですが、同じランクでも点数が高いほうが評価されます。

 

◇内申ランクの表

Aランク

296点〜315点
*3年間オール5の場合 315点

Bランク

276点〜295点

Cランク

256点〜275点

Dランク

236点〜255点
*3年間オール4の場合 252点

Eランク

216点〜235点

Fランク

196点〜215点

Gランク

175点〜195点
*3年間オール3の場合 189点

Hランク

156点〜174点

Iランク

136点〜155点

Jランク

116点〜135点

Kランク

96点〜115点
*3年間オール2の場合 126点

Lランク

76点〜 95点

Mランク

63点〜 75点
*3年間オール1の場合 63点

 

ランクの影響は大きくて、1つ上がると模試の合格予想が20%もはね上がることもあります。ランクを上げたいならテストの時だけ頑張るのではなく、普段からどの教科を上げたいのかを意識することが大切です。

 

5.合否判定の手順

合否は「当日点」と「内申点」の両方を考慮し、次のような手順で判定されます。

 

@内申点と当日点を同等に評価し、定員の70%を選びます。(定員320人の場合:224人) 

 

A当日点を重視して、定員の15%を選びます。(定員320人の場合:48人) 

 

B個人調査票(内申点を含む)を重視して定員の15%を選びます。(定員320人の場合:48人)

 

◇内申ランク・当日点相関表のイメージ

 

AとBのどちらを先に判定するかということと、AとBで当日点と内申点をどの程度重視するかということは各高校の判断になります。

 

それぞれの判断基準は、各学校の紹介ページの「入試情報」に下のような表で書いてあります。

 

◇判断基準の例

*学力検査の
成績を重視

*個人調査書等を重視

*傾斜配点の教科
(倍率)

 学力検査以外の
試験

9:1

 6:4
 内申点以外で重視するポイント
・特別活動の記録 ・総合所見

英語(2.0) なし

 

◇判断基準の表の見方

  • 「学力検査の成績を重視 9:1」とは、Aの「当日点を重視して」合格者を選ぶ場面では、当日点90%、内申点10%の割合で判断するということです。
  •  

  • 「個人調査等を重視 6:4」とは、Bの「個人調査票(内申点を含む)を重視して」合格者を選ぶ場面では、内申点60%、当日点40%の割合で判断するということです。
  •  

  • 「傾斜配点の教科(倍率)英語(2.0)」とは、英語の得点に傾斜配点の2をかけて計算し、総合点における英語の比重を大きくするということです。
  •  

    ◇傾斜配点の例
    英語の得点が55点で他の科目は40点の場合を考えてみます。

    傾斜配点がない場合は、40点×4科目+55点=215 総合215点
    傾斜配点がある場合は、40点×4教科+55点×2=270 総合270点

     

    ただし、傾斜配点をかけた時の総合270点は360点満点での得点なので、300点満点に換算します。300点に得点率の75%かけると総合点は225点になり、傾斜配点がない場合より10点アップします。

     

    このように、指定された科目が受験者の得意科目であれば入試で有利になります。

     

     
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