=高校受験の変化=
増加する定員割れから見えること
ここ数年、全国的に高校の定員割れが増加していることをご存知でしょうか?
2019年のNHKの調査によると、
全国の公立高校の約40%が定員割れだったそうです。
<NHK政治マガジン>全国の公立高校 40%超定員割れ 教育の質に影響も
ここで札幌の公立高校の状況をみてみましょう。
→札幌進学ガイドをクリック
ご覧になっていかがでしょうか?
倍率が1.0を下回っている学校が
想像以上にあるのではないかと思います。
保護者の皆様が30代後半だとすると
高校生だったのは約20年前です。
その頃と比べて
教育も学校も大きく変化しています。
「この20年で教育がどう変わってきたのか」
「これからどう変わっていくのか」
「10年後に少子化がお子さまに与える影響」
などお伝えしたいことはいろいろありますが、
今日は『増加する定員割れの3つ理由』と
『公立高校と私立高校の特徴』についてお伝えします。
定員割れの公立高校が増える3つの理由
@少子化
A私学の授業料無償化
Bコロナ禍でのオンライン授業
実は日本の中で廃校が一番多い地域は北海道です。
道内の公立小中学校は、平成18年度から27年度までの10年間で435校が廃校になりました。
2020年にスタートした私学の授業料無償化により、公立高校と私立高校を真剣に比較するご家庭が増えました。
成績が優秀であれば私立の特待生として1月の推薦入試(面接)で合格が確定します。
(特待生は、授業料無償化の他、成績に応じて入学金免除や奨学金月額〇万円支給などの優遇があります)
また公立と私立の両方の高校を受験して、
どちらも合格した上で最終的に私立に入学する生徒さんも増えています。
私立の魅力の一部として、
- 部活の設備が整っている
- 独自のプログラムの展開
- 各大学への(指定校)推薦
などがあります。
これらは以前からありましたが、
ネット等の情報を通して保護者様の理解が深まったと思われます。
生徒さんにとって、休校の間も継続的に学習できることは大きなメリットです。
私立高校ではすでに校内ネットワーク環境が整っていましたので
映像や音声を使った授業を展開しました。
保護者様にとって「オンライン学習ができる環境なのか」、一歩進めてそれが「お子さまにとって良い学びや経験になるのか」が、志望校を選ぶ新しいポイントになりつつあります。
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以上が『定員割れの公立高校が増える3つの理由』についてです。
なおここではわかりやすく私立と公立の比較として書いていますが
そもそも性質が異なること、私立高校の中でも差があることをご了承ください。
公立高校と私立高校の特徴
公立高校の特徴
- 学費が安い
- 全員が同じ指導を受けることが前提である
- 先生の転勤がある
私立高校の特徴
- 学費が高い
- 特徴のあるカリキュラムがある
- 設備が充実している
- 指定校推薦など多様な進学をサポートしてくれる
- ICTの設備・教育が進んでいる
- 先生の転勤がない
最後に
この数年で学校も教育も大きく変わりました。
ぜひおすすめしたいような素晴らしい取り組みも始まっています。
教育も「最適化」「多様化」の時代です。
保護者さまがお子さまに適する環境を探すことは大切なことだと思います。
昭和女子大学の学長である坂東眞理子さんの著書の中に
「学校は偏差値で入学するけれど、大切なのはその後大切に育ててくれるかどうかということ」
というような記述がありました。
GWにお子さまと進路について考えてみませんか?
この記事がお子さまの進路を考えるきっかけになりましたら幸いです。
お子さまの学習に不安がある保護者さまへ
新学期を迎えてまだ一ヶ月。
学習状態に不安があっても、やり方次第ですぐに取り戻すことができます。
ご興味がある方は「お客様の声」もご覧ください。