〜新しい教育を支える家庭教育〜

子どもの強みを見つける考え方

 

 

書店には最近、子どもの教育だけでなく、就活生、社会人、ビジネスマンを対象にした「強みを見つける」という内容の本がたくさん並んでいます。

 

それだけ自己アピールが必要な時代になったからだと思います。

 

今日は「子どもの強みを見つけたい」と思っているお母さまにむけて書こうと思います。

 

どうぞよろしくお願いします。

 

目次
1.「強み」の2つの側面
2. あるお母さまの話
3. 親ができること

 

1.「強み」の2つの側面

 

ここからはお子さまの性格を考えながらお読みください。

 

私は強みには二つの側面があると思います。

1.人と比べて優れていること
2.長く続けることができること

 

「人と比べて優れている」となるためには、お子さま自身が人に興味があって「相手に勝つ!」という闘争心が必要です。

 

この場合は、「頑張ったけれど勝てなかった」ということがあります。

 

それに比べて「長く続けることができること」は、人に関係がなく、自分のペースで続けるだけで結果につながります。

 

多くのクラブやスクールは、成長のきっかけとして競わせますので、保護者さまはお子さまの性格を見極める必要があります。

 

競うことが嫌いなお子さまも結構いるからです。

 

「人と比べて優れていること」を目指すのか、あるいは「長く続けること」が目的なのかで、お子さまにかける言葉も変わります。

 

2.あるお母さまの話

 

まなび研究所の学習塾で出会った、あるお母さまの話をします。

 

この方は小4から中3まで、お子さまを塾に通わせてくださいました。

 

入会時の希望は3点。

 

・基礎問題だけ教えてほしい
・点数のことで追いつめないでほしい
・外部テストは一切受けない

 

理由はこうでした。

「娘はお兄ちゃんと同じ超のんびりタイプで、何度教えてもすぐに忘れます。

 

お兄ちゃんの時はよくわからなくて、苦手な勉強だけを長時間させました。心配だったんです。ずいぶん苦労して高校へ行きましたが、今はすごく後悔しています。

 

だから娘には、勉強はそこそこにして”強み”をつけさせたいと思っています。

 

と言っても、小1からしている習字をやめないというだけなんですけど、それで十分かなと思っています」

 

さて、この生徒さんが6年後どうなったかと言いますと、「書道」が評価されて推薦でとても良い私立高校に進学することができました。

 

「書道頑張ったんだね、合格おめでとう!」
と言うと、彼女は意外な話をしてくれました。

 

「お母さんはいつも”頑張らなくていい””練習しなくてもいいからとにかく(作品を)だしなさい”と言ったから続けられたんです」

 

教室で勧められた大会には全部参加しましたが、いつも練習しないで一発勝負で書いていたそうです。もちろん入賞を目指すこともありません。

 

でも高校受験では「9年間書道を続け、大会に参加し続けた」ということが評価されました。

 

そして3年後、彼女は「書道」を評価されて大学も推薦ですすんだという噂を聞きました。

 

その夏(生徒さんが大学1年)、偶然お母さまとお会いしました。

 

「合格おめでとうございます。〇〇ちゃんよく頑張りましたね!」と私が言いますと、こんな話をしてくれました。

 

「娘はまだ書道をしていますが、全然上手じゃないですよ。

 

でもね、2回も推薦を頂いたことで自信がついて、今ごろ頑張りはじめました(笑)

 

でも10年続ければ、何でも強みですね。」

 

彼女の性格を考えると、”もし人と競わせたらすぐに書道が嫌いになるだろう”と私も感じました。

 

お母さまは娘さんの性格を見極めて、とても賢いサポートをしたと思います。

 

3.親ができること

 

ここまで、強みには2つの側面があることを書いていきました。

 

それぞれのサポートの仕方はとても違います。

@は限界突破できるようにサポートする
Aは嫌にならないようにペースを調整してやる

 

共通しているのは、
子どもの様子を「よく見ること」と「励ますこと」

 

長く続けていると、@とAが交互に来る時がありますので、その時々の状態に合わせて頭を切り替えてサポートすることが大切です。

 

4.最後に

 

最後までお読みいただきましてありがとうございます。

 

体験談を交えてわかりやすく書いたつもりですが、もしかするとモヤモヤすることがあるかもしれません。

 

多分そのモヤモヤは、自分のことが見えないのと同じように、自分の子どものことが見えないからだと思います。

 

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